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2016.07.09 (Sat)

岩佐明子ピアノリサイタル

昨夜は長年の友人であり、「一万人の第九」の仕事仲間でもある岩佐明子さんのピアノリサイタルでゲストとして日本歌曲を7曲演奏してきました。
このお話をいただいたのがかれこれ2年ぐらい前だったと思うのですが、当初はドイツリートで選曲を・・・という依頼でしたから、それでチョイスしていましたけれど、その後いろいろすったもんだ有り、悩みに悩んで最終的に今回の日本歌曲となりました。
結果的には母国語の日本歌曲にして正解だったように思います。
日本語の作品は知らなくても言葉が理解出来るとスッと耳に入ってくるのでしょうね。
まずは中田喜直さんの作品から。
濃厚な愛を歌った「サルビア」、どこか田舎くさくて素朴な「たぁーんきぽーんき」、哀愁ロマンでいっぱいな「霧と話した」
この3つの中でやっぱりと言うか一番苦戦したのは「サルビア」。
そんな情念いっぱいの愛なんて経験はもちろんございませんですし、想像するったって限界があるやないかっ!と思いながらもメロディーと和声、そしてテキストから読み取って演奏してみたのですけど、元々淡泊な性格なので先生方からは「物足りんっ」と言われる始末。
あはは、すんません
20年後くらいには歌えるようになってるかなぁ。

その次は我が大阪音楽大学の教授であられます千原英喜先生の作品から「早春の白い帽子」
この曲はね、大学の練習室で一人籠って練習してた時に偶然、さまざまな作曲家の作品が載っていた楽譜の中から見つけた作品でね。
まずメロディーが自然に自分の心に入ってきたの。
通常、私はテキストに共感して選ぶことが多いのですが、この曲に関しては完全に音楽から。
変拍子っていうのも興味深かったし。
テキストは春の七草の一つ、ハコベの花と過去に自分が大事にしていた白い帽子とがかけられていて、思い出を辿る歌詞なので、まぁなんてことのない歌詞・・・かも(こう書いたら怒られる?)
歌い手ってね、新しく魅力的な作品をどんどん発表していくべきだと思うのね。
それも仕事の一つ。
SchubertやWolf、山田耕筰や中田喜直などの素晴らしい作品が歌い継がれてきたように、今まだ生きてらっしゃる作曲家の作品を取り上げることで作品を知ってもらって、またその作品を歌う人が出てきたらいいなと思う。
もちろんその作品を生かすも殺すも歌い手次第ですからかなり責任重大ですけれど

最後3曲は合唱をなさっている方ならご存知の木下牧子さんの作品。
「曇り日なら」「竹とんぼに」「なにかが、ほら」
木下牧子さんの作品はまず合唱曲として作曲したものをソロ用に書き直すパターンが多く、基本的に音が低め。
でも移調して歌うと歌いやすくはなっても、何一つ感情が音として表現出来なくなる気がします。
ただ音程を歌っているって感じ。
それではなんの意味もない、言葉のいらない、ヴォカリーゼで良かったやん・・・的な演奏になるので、私は徹底的に原調にこだわりました。
感情が音にならないと、きっと聴いている方は感動しないと思うもの。
これはこれまでにいろいろな歌を、いろいろな場所で歌ってきたからこその判断だったかなぁ。

それにしてもながーーーいこと日本歌曲と向き合ってきたので、只今私の口はドイツリートを求めております
9月に日本ドイツリート協会主催のコンサートでレーヴェの作品を取り上げるので、また明後日から(笑)練習開始しますヨ。
これは完全に私の研究対象の作品。
しかもソロでは初の宝塚ベガホール。
楽しみが目白押し!
遊びもしっかりやりつつ、お勉強もしたいと思いマス!

~ご来場くださった皆様~
昨夜は雨降りでお足元がお悪かったにも拘わらず、聴きに来てくださってありがとうございました。
楽屋見舞いまでくださったりと、大変恐縮いたしております。
ですがお気持ちだけで十分でございます。チケットを購入してくださっているのですから、それ以上なさる必要はないのです。
まぁ、簡単に言うならどうか加藤にエサを与えないように。決して噛みついたりしませんので~

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